散切り頭を叩いてみれば

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山と旅行の見聞録

散切り頭を叩いてみれば

日本から2泊3日でミャンマー・バガン観光 時間がない人のための世界三大仏教遺跡

f:id:yugataquintet:20190102113846j:plain近場の有名な観光地は行き尽くしたけれど、5泊や6泊の海外旅行は絶対無理という方におすすめなのが、ミャンマー随一の観光地、バガン遺跡。

アンコールワットなどと共に世界三大仏教遺跡に選ばれている。

今回は、限りある時間で、できれば有休を使わずミャンマーバガンを訪れるモデル行程を紹介する。

 

旅の概要

山だけじゃなくパゴダ(仏塔)にも登りたい。ということで、2018年12月、ミャンマーバガンを旅してきた。


一般的にはミャンマー旅行といえば6〜7泊程度かけてヤンゴンバガン、インレー、マンダレーなど、いくつかの都市を周遊するのが王道らしい。

しかし限りある休日、もはや1日も有休は使いたくない。

そんな中でも今回行ってみて、頑張れば3連休(ゆとりが欲しければ3日半)でバガンへの旅は可能ということが分かった。

 

今回は、そんな時間がない人向けに、バガン観光個人旅行のおすすめ行程を記載する。

 

まずはミャンマー

まず、今のところバガン最寄りのニャウンウー空港には国際線の乗り入れがないので、ひとまずミャンマー入りを目指す。

関西からの場合は日本からミャンマーへの直行便がないので、スカイスキャナー等で検索し、乗り継ぎの上ヤンゴン国際空港へ。

 

www.skyscanner.jp

 

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順調にいけば日本を朝出て、夕方にはヤンゴンに着ける。(2018年12月末現在、関東の場合は成田発の直行便あり。)

 

ヤンゴンからバガンに移動

 ここからバガンに行くには、

  1. ヤンゴン空港からバガンのニャウンウー空港へ国内便を乗り継ぐ
  2. ヤンゴン郊外のアウンミンガラーバスターミナル出発の夜行バスに乗って向かう
  3. ヤンゴン中央駅から寝台列車に乗って行く

の3択があるが、1.は最終便が17時、2.は一日1便16時発なので、ほぼ3.の夜行バス一択になる。

 

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夜行バスの出発するアウンミンガラーバスターミナルは、ヤンゴン国際空港から約8km。

自分は1時間半歩いて行ったので徒歩移動も不可能ではないが、一般的には空港でタクシーを捕まえて向かうのが得策だと思う。


なお、一方でヤンゴン市街地は逆方面に約30km進む。まずは市街地に出たい気持ちがあるとは思うが、夕方に空港に到着した場合は一旦市街地へ出るとバスに間に合わない可能性が高いので、リスクを考えればここは我慢して直接ターミナルへ向かうが吉。

順調にいけば、バスターミナルには18時には着くはず。

 

バスターミナルは結構広く、区画整理も非常に分かりづらい。一本通りを隔てただけで「ここはマンダレー行きのバスしかない」等と言われてしまう始末なので、心配であればタクシー運転手に乗る予定のバス会社を伝えておいた方が楽だ。

 

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日本の一般的なバスターミナルと異なるところは、各バス会社の総括受付となる中心オフィス的な建物がないこと。ここではバス会社によって小さな店を構えており、その前で受付を行う。
当日予約なしでも様々なバス会社があるのでおおよそ乗れるようだが、今時はネットから簡単に予約できるので、事前予約していたほうが間違いなく安心。

時間がない中ハプニングは命取りとなる。

 

自分は、日本人御用達の「JJエクスプレス」を利用した。ネット予約も簡単だったので、良かったらご参考に。

 

jjexpress.net

 

ここで予約支払終了後、当日は地図上のオフィス受付で予約画面を提示すれば乗車するだけ。クレジットカード決済も問題なく、スムーズに乗車できた。

 

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結局定刻通り夜20時にヤンゴンのバスターミナルを出発、朝の5時半にバガン郊外のバスターミナルへ到着した。

 

ここでバス利用の注意点(JJエクスプレスの場合)

・車内の冷房が強い。特に女性の方は羽織れるものがあった方が良いかも

・途中2回トイレ休憩を挟む。バスの点検をしているのか、必ず車外に出るよう促されるので何回か起きる必要あり。(車内トイレはなし)

バガン到着、タクシー移動

 

そんなこんなもあり、バガンのバスターミナルから。

ここ、バガンの遺跡群区域からは結構遠い。バスを下車するとタクシーのおっちゃんがたくさん寄ってくるので、値段交渉の上乗車し中心部へ。

 

なお、この中にはタクシーではなく馬車やバイクの運転手もおり、適当に値段だけ聞いて交渉していると想定外の事態になることもあるので、タクシーが良ければ一番初めに乗り物が何か確認すること。(時間はかかるが、馬車でも移動は可能らしい)

 

相場は大体7000kyt(≒500円)程度と感じた。

 

現地観光の足調達

バスターミナルでタクシーを捕まえたら、まずは当日観光の足を確保するべく目的地へ向かうこと。バガンは結構広く、歩いての観光はほぼ不可能。公共のバスも通っていないはず。

 

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現地ツアーでなく完全な個人観光であれば、当日の移動は各所でおすすめされている「Eバイク」一択。電気バッテリー式の原付で免許はいらないらしく、日程が限られる中効率的に回れて非常に便利だった。

 

そのため、バスターミナルからの目的地は「Eバイクをレンタルできるところ」とする。

宿泊予定の宿がバイクをレンタルしているなら、早朝からまず宿を目指す。

宿に同様のサービスがないなら、バガン手前のニャウンウー村にレンタルバイクの店が数軒あったので、その場合ニャウンウー村のマーケット付近で降ろしてもらっても良いかもしれない。

 

自分は宿泊したゲストハウスにて7000kyt/日(≒約500円)でレンタルした。

 

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シュエ ナディ ゲスト ハウス(Shwe Nadi Guest House)

www.booking.com

 

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間一髪間に合った、バガン到着日朝の写真

 

このように、順調に行けば旅行2日目の朝にはバガンに到着し、Eバイクをレンタルするところまでいるはず。

 

時期によっても異なるが、自分が訪れた12月は、宿でEバイクを借りた時点ではまだ暗闇だった。

日の出が7時頃の場合、レンタルしたEバイクで近場の丘や登楼可能なパゴダに登ればサンライズとともに上がる気球を眺めることも可能だ。

 

バガン遺跡群観光

さて、バガン到着初日にサンライズを見れた見れないにかかわらず、2泊3日の行程の場合、観光はほぼこの2日目だけ。ここは効率よく回りたいところ。

 

まず、バガンの観光は大きく2つに分けられる。寺院の観光と、パゴダの観光だ。寺院は日本のものと同じように、内部までじっくり観光する。

一方のパゴダは日本語で仏塔。内部にはあまり何もないので、登れる一部のパゴダを除いては特に外から眺めるだけで十分だと思う。

 

通常は2日程度滞在して観光するようだが、時間がないので切り詰めなければならない。自分のように、お寺を見ても「ふーんすごい。」という程度の感想しか出ない人向けにとりあえず行った方がいいのは、

 

(個人的に)行った方が良い所

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 バガン遺跡を代表する寺院遺跡。

 

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  • タビィニュ寺院

 バガン遺跡で最も高い寺院遺跡。

 

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  • ティーローミィンロー寺院(夜ver)

 バガン遺跡で最も大きい寺院遺跡。

 

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  • シュエズィーゴン・パヤー

 ミャンマーらしい黄金に輝くパゴダ。ヤンゴンにまさにサイズが上位互換のものがあるが、ヤンゴンに立ち寄らない場合は必須。

 

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  • ブーパヤー

 形が可愛い。僧侶だらけ。

 

(個人的に)行かなくても良い所

 場所が若干辺鄙でお金がかかる。また、建物が高く相対的にパゴダが小さく見えてしまう。

 

  • シュエサンドー・パヤー

 2018年12月現在登れない。登れないので醍醐味9割減。

 

  • ブレディ・パヤー

 同上。

 

あとは、時間が許せばスラマニ寺院、マヌーハ寺院、ダヤマンジー寺院等々他の観光スポットを巡り、合間にサンライズ、サンセットスポットを下見できれば完璧。

 

サンセット鑑賞

さて、日が落ちてき始めたら、予め目星をつけておいた夕日スポットへ直行。

2018年12月末現在、主要なパゴダは登楼禁止になっている。

一部登楼可能と確認したものは次の記事に掲載するが、頻繁に状況は変わるようなので、随時最新の情報を入手した方が良いと思う。

 

なお、パゴダの登楼が駄目な場合は丘から眺めることになるが、高さがなく木々が入り込み展望は微妙。可能な限り、登れるパゴダを見つけたいところ。

 

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帰国へ向けて

朝にバガン到着後にサンライズ鑑賞が間に合った人は、これにて一通りバガン観光は終了。

帰りは朝着いたバスターミナルからヤンゴンへ帰り、翌日ヤンゴンから日本へ帰国する。この場合、バガンの宿を取る必要すらない。

 

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一方で「朝バガンに到着した時には既に日が出ていた」もしくは「連続の夜行バス移動は流石に疲れる」という人は、翌日朝、万全の体制でサンライズを鑑賞してから近くのニャウンウー空港に行き、飛行機を使ってヤンゴン国際空港経由で日本に帰国しても良い。

 

ただ、この場合乗り継ぎによっては4日目の朝着になるので、その点は注意が必要。

 

2018年12月末現在 登れるパゴダについて

2018年9月からパゴダの登楼が再解禁されるらしい、等と行った情報もあったが、2018年12月末現在も引き続きほとんどのバゴダが禁止のままだった。

 

街の若者に聞くところによると、(真偽は定かではないが)現在は4つしか登れるところがないという。

 

次の記事では、そんな情報が錯綜している登楼可能なパゴダについて、2018年12月末時点で実際に登れたパゴダを紹介したい。

 

yugataquintet.hatenablog.com