散切り頭を叩いてみれば

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山と旅行の見聞録

散切り頭を叩いてみれば

10月下旬 冬到来で初雪の立山へ

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2018年10月20日(土)-21日(日)、立山黒部アルペンルートを使って、富山県から立山へ行ってきた。

富山県観光といえば立山というほど有名とは思うけど、実際に訪れるのは今回が初めて。

10月も下旬に差し掛かる3000m峰への登山へ向かう。

 

10月20日(土) 前泊へ

土曜日の朝、大阪からサンダーバードでまずは北陸を目指す。

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電車内でライブカメラの情報をチェックするが、画面は真っ白で何も見えない。

日曜は全国的にお出かけ日和という金曜の天気予報の情報に望みをかけるが、少し不安。

 

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金沢駅に到着。 駅前のバスターミナルから富山駅行きのバスが出ているらしい。

が、初見でも案外分かりやすい位置にあった。

このバス、予約は不要とのことなので、降車時に運賃は払った。

 

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次は富山駅に到着。

すぐさま富山地方鉄道電鉄富山駅へ。

ここから終点の立山駅が、立山黒部アルペンルートのスタート地点。

にしても、なかなか山まで遠い。

関西からは比較的アクセスがいいイメージだったのに、公共交通機関を乗り継ぎ、すでに自宅から5時間は経過している。 

 

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風情あふれる富山地方鉄道。完全にローカル線の旅。

途中で有峰口という駅がありました。そこからバスで薬師岳方面にも登れるらしい。

 

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やっと富山地方鉄道立山駅に到着。ここで立山黒部アルペンルートのチケットを購入。

自分のように立山に登りたい人は、立山駅→室堂のチケットを買うと良い。

 

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立山駅から美女平まではケーブルカー。美女平に到着後は案内表示通りに進み、室堂行きのバスに乗り換える。 

美女平までのケーブルカーが7分。美女平から室堂までのバスが約50分かかった。

美女平にはトイレあり。室堂行きのバスにはトイレはついていなかったように思う。

ある程度乗り継ぎできるような時刻表になっているので、特段の用事がなければ美女平に降りたらそのままバス乗り場に向かった方が良い。

 

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家を出てからやっとこさ、立山登山の出発点となる室堂ターミナルへ到着。

バスを降りてみると、一面雪。

気温計を見れば2.2℃。10月後半に立山へ来る人は、防寒対策必須だ。

観光客は雪にひたすら喜んでいた。自分は天気が好転気味なことが一番嬉しい。

 

土曜の15時。直前まで吹雪だったこともあってか、そこまで人は多くなかった。

内訳は観光客9割、登山客1割と言ったところ。

特に今日はやることもないので、今シーズンの初雪を少し味わった後は今日の宿へ。

 

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ターミナルから歩いてものの5分弱で立山室堂山荘に到着。

受付の際、降雪があるから雄山までは簡単には登れない、との説明を受けた。

確かに宿泊客のメイン層が観光客の場所柄、多少大げさに危機感を煽る位じゃないと危ない。

 

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この立山室堂山荘は、日本で一番古い山小屋らしい。

さすが、今までの山小屋とはレベルが違った。

小屋内には風呂あり、水洗トイレあり、さらにはWi-Fiもあり。もやは山小屋というより旅館。これは観光客も泊まりやすい。あの山小屋特有のトイレの臭いが全く無いのは凄い。

また、ここでは登山に不要な荷物は預かってくれる。

有難く着替え等は預けさせてもらい、明日の登山に向けて早めに就寝した。

 

登山ルート概要 

ここで今回の行程。

手書きということを加味しても、我ながら酷い作品。

コースタイムの参考程度になればいいかと思う。

ただ、今回は各山頂でだいぶゆっくりした。タイムは出発の時間で見てほしい。

 

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夜中に出発し、雄山でご来光を狙う。

その後大汝山、富士ノ折立を縦走し、劔岳手前の別山まで向かう予定。

通常のコースタイム7時間程度と結構なボリューム。

観光登山の場合は、雄山まで登って折り返すぐらいが無難だと思う。

ただ、積雪がある場合は危ないので、準備が無い場合は雄山まででもやめておくべきか。

ちなみに夜中の道中、1組だけ追い抜いたが、普通のランニングシューズを履いてきたようで、登れないので引き返すと言っていた。

10月21日(日) 真夜中の出発

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4:09 出発

まだ真っ暗。雪は全く溶けそうな気配はない。

殆ど誰も歩いていなかったが、道は比較的分かりやすく、迷うことはないはず。

暗闇で写真も上手く撮れない。 

 

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空が少しずつ明るくなってきた。

 

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もう少し。

 

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 5:27 山頂到着

だいぶ省略したが、実際にには2時間近くかかって雄山に到着。非常に寒い。風も強くて凍えそうだ。

 

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雄山の山頂には神社があった。山頂の先客は1人。

日曜の立山とは思えない人の少なさ。やっぱり紅葉が終わると人は大分減る様子。

 

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富山市内もちらほらと電気がつき始めた。

 

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本当に寒い。ご来光は完璧。ただ、本当に寒い。

写真を撮ってもらう人もいない。

 

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少しだけ山頂を堪能。

 

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山頂から。おそらく薬師岳方面。他にも槍ヶ岳は確認できた。

 

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大汝山方面縦走路へ。これから稜線歩きが続く。日の出とともに風も徐々に落ち着き、どんどん空が青くなってきた。

 

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これから進む道。奥に見える剱岳に近づいていくルートになる。

ここらあたりから、あまり歩いた人がいないのか、踏み跡を確認しづらくなる。

 

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 6:57 大汝山に到着。

近くに休憩所があったが、既に閉鎖されていた。

まだ先は長いので、写真撮影を終えたら次へ。

 

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富士ノ折立への道。この写真の真ん中あたり。ちょっと岩場を登らないといけない。

 

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7:33 富士ノ折立から、今まで来た道を振り返る。

岩の間に「富士ノ折立」と書かれた板があるのが目印だが、少しお粗末。

 

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先に進む。ここから踏み跡が全く確認できなくなった。昨日の吹雪後から誰も通ってないようだ。

富士ノ折立までの岩場とはうってかわり、ここからは見た感じ緩やかな山容に。

 

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誰にも会わない。写真を見てもわかるとおり、全く踏み跡のない、一人だけの世界。

風の影響で雪が波打っていて雪深く、歩くと足首あたりまで雪に埋まる。

 

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8:20 真砂岳に到着。

後立山連峰が良く見える好展望の山頂で、良いところ。

もし時間を短縮したければ、山頂には寄らず別山へ向かうことも可能。

また、富士ノ折立から真砂岳に来る間には、「大走り」と呼ばれる道があるようで、ここの手前から室堂まで下山することもできる。

 

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別山方面へ進む。

見た目以上に急な坂もあった。

 

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剱岳をより近くで見るため、別山の北峰まで向かう。あと少しで山頂と思った矢先、

 

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雷鳥と対面。まだ雪に色が順応してないような気がする。

 

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手前から真砂岳、富士ノ折立、大汝山、雄山と雷鳥

暗闇の中、右端の山から進んできたことになる。

 

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9:31 別山北峰

特に目印は見当たらなかった。

山頂から劔岳後立山連峰

ここから雷鳥沢方面へ下山。

 

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10:51 劔御前山荘の横を通って

 

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雷鳥沢へ下りる。

 

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もう少し。

 

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11:57 下りきった。約1時間。ここが雷鳥沢キャンプ場。こんなにも好展望のテント場は中々ない。

 

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ここからは観光客も訪れる遊歩道へ。もう下山したも同然。室堂までの道は歩きやすい。

 

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12:34 立山室堂

今日の朝出発した室堂山荘周辺へ戻ってきた。無事下山。

行きと同じく室堂ターミナルからバスとケーブルカーを乗り継ぎ、帰路へつく。

日曜の昼過ぎだったが、想像していたより混雑はしていなかった。

到着したバスにそのまま乗車し、余裕を持って座ることができた。

帰りのローカル電車の風景から。最後はゆったりとした電車旅で帰宅した。

 

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