散切り頭を叩いてみれば

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山と旅行の見聞録

散切り頭を叩いてみれば

静かな万里の長城 慕田峪長城への行き方帰り方を淡々と

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2018年11月24日(土)、中国は北京郊外の万里の長城慕田峪長城に行ってきた。

有数の世界遺産でありながら、広大な遺構を独占できるこの場所は、北京に来たら絶対にお勧めしたい場所。

 

 

各々の長城の概要

万里の長城は現存するだけで6,000kmを越える長さの広大な世界遺産。実は歩ける箇所は一つではなく、地球の歩き方によると北京周辺だけでも4つが紹介されている。

 

最も有名な長城。ほとんどのツアーがここを訪れることに加え、個人旅行でも一番アクセスに便利。多くの観光客でごった返す。

 

八達嶺の次に著名な長城。八達嶺と同様ロープウェイが存在するため登りが楽。

個人旅行では訪問難(地球の歩き方2015版)

 

  • 黄花城水長城

長城があった場所にダムができたため、水と長城を一緒に見れる珍しい景観。

個人旅行では訪問難(地球の歩き方2015版)

 

道が険しい。映画のロケ地にもなった。

個人旅行では訪問難(地球の歩き方2015版)

 

北京近郊の長城の中では最も市街地に近い。

個人旅行では訪問難(地球の歩き方2015版)

 

 

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出典:Record China

人であふれかえる万里の長城、安全が不安視される―北京市|レコードチャイナ

 

非日常を求めてきているのに、人で混雑するような場所は、げんなりする。
ちょっとくらい交通の便が悪くても、できれば人が少ないところに行きたい。

 

一番有名な八達嶺長城の写真をあれこれ見てみたが、観光客の量が尋常ではない。
一方で黄花城水長城金山嶺長城居庸関長城情報が圧倒的に少なく、英語も中国語も全く駄目な自分には難易度が高すぎる。却下。

 

必然的に慕田峪長城が最終案に残った。
2番目に有名な見学地らしく、八達嶺長城まではいかなくても、ある程度人は多いかもしれない。
まあ、それは世界遺産で人気の観光地ともなれば仕方ないか。ここに行こう。

 

 

この記事を読んでいただいている人も、人混みと化した長城よりは、静かな長城に行きたいとネットで検索して辿り着いたんじゃないだろうか。


結果から言うと、慕田峪長城は以上に人が少なく、大満足の旅だった。英語も中国語も話せない一日本人の旅行記として、次に訪れる際の参考にしてもらえれば有難い。

 

行き方

※今回の訪問でも、午前11時を過ぎると人が増え始めた。より人が少ない長城を狙う場合は、早朝から向かうことを勧める。

 

地下鉄10号線で東直門駅へ

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6:00

宿を出発。まずは地下鉄に乗り、10号線の東直門駅へ向かう。
東直門駅はエアポートエクスプレスも通る駅。


よほど北京市の南西や郊外に宿泊しない限り、近くに地下鉄路線があれば乗り継ぎで難なく到着できると思う。

 

東直門駅前バスターミナルから、路線バス916快路で懐柔区へ

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6:20

東直門駅到着。地上1階に出て東(北東)に向かえば、すぐにバスターミナルがある。


分かりやすい案内標識があるので、916快路の乗り場へ歩く。916路のバスもあるが、これは高速道路に乗らないらしく、916快路でさえ下車バス停まで1時間弱かかるのに、さらに到着まで時間がかかる。想像しただけで果てしない。


料金は現金の場合12元、お金は乗車時にバス入口左手の紙幣箱に入れる。公共交通機関ICカードを使えば、もっと安くなるようだった。

 

懐柔北大街バス停で下車

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7:40

1時間程度で高速を降り、懐柔区内へ入る。下りるバス停は懐柔北大街。

 

他の情報源で明珠広場バス停という記述もあるが、恐らく手前にあるバス停のようなので、どちらで降りてもなんとかなるとは思う。


なお、行きのバスには停車バス停の案内掲示板がなく、帰りのバスにはついていた。
もし案内掲示板がないタイプにあたった場合、降りるバス停の目印が分かりにくいので、読み方を事前に調べておいたほうがいいかもしれない。

(恐らく懐柔=ホワイロウ、北=ペイ、大街=ダージェ だはと思うが、全然自信がなく、自分は席が前のおじさんに頼んで教えてもらった。) 

 

タクシーで慕田峪長城に到着

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7:45

タクシー乗車。

 

懐柔北大街バス停を降りて慕田峪長城に向かう方法は


向かいのバス停から路線バスH23路かH24路に乗車。
懐柔北大街バス停前のタクシーを拾って向かう

 

の2通りある。

 

できればバスで行きたかったが、時刻表がないこともあり、バスは諦めタクシーを選択。客引きのタクシーに乗車した。
タクシーは恐らく白タクではない車両だったが、メーターは使わなかった。行きは2人で50元、20分ほどで長城入口に到着した。

 

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帰り方

 

入口付近のタクシーで懐柔北大街バス停へ

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帰りも行きと同様、長城入口近くのタクシー運転手に交渉し、懐柔北大街バス停前まで送ってもらった。帰りは完全に白タクで、2人で40元。行き帰りとも非常に安全運転だった。


もしバスH23路やH24路を利用したければ、出口から右側を数分歩けばバス停らしきものはあったが、時間は確認していない。 

 

懐柔北大街バス停から916快路に乗車

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行きと向かいのバス停から市内中心地へ戻る。もちろん詳しい時刻表はない。


頻繁に916快路のバスは止まるので、916路が来ても、見逃したほうが早く東直門駅へ戻ってこられると思う。

 

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東直門駅前バスターミナルに帰着。

 

総評

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 アクセスの悪さは多少あるにしても、訪れれば必ず北京旅行のハイライトになる。

日中はまるまる使うつもりで時間を確保し、ゆっくり観光したいところ。

 

また、海外旅行では揉め事が嫌なので、いつも極力タクシーは控えるようにしているが、今回はあまり客引きの質が悪くなかった。

無駄な時間をかけたくなければ、慕田峪長城の場合、タクシーを使うのもありだと個人的には思う。

 

 

 

次の記事は、いよいよ本編。慕田峪長城に入場してからの探検記録へ。

 

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