散切り頭を叩いてみれば

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山と旅行の見聞録

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スポーツようかんに変わる行動食の新星「セブンプレミアム 黒糖わらび」

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セブンイレブンで今年の夏頃から販売されている「セブンプレミアム 黒糖わらび」。

あまり話題になっておらず、周りでも持ち歩いている人に中々出会わないが、実は高カロリーで手軽に食べやすく、行動食として非常に使える。

本記事では、そんなこの商品を登山の行動食としてぜひお勧めしたい。

発見 

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登山に欠かせないのが、食事。

特に長丁場の山行ともなると、こまめにエネルギーを補給することがバテを防ぐために重要である。

 

そんなエネルギー補給に便利なのが、手軽に食べられる「行動食」。ミックスナッツや柿の種、チョコレートなどが従来から有名で、最近は「スポーツようかん」などの補給に特化した製品まで出てき始めている。

ただ、登山には欠かせない「行動食」だが、毎回同じ食べ物を持っていくと一辺倒になり、やはり飽きがきてしまう。

 

そんな中、今年の6月、セブンイレブンで新しい行動食を見つけた。

 

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その名も「セブンプレミアム 黒糖わらび」

和菓子コーナーにひっそりと置かれていたこの商品だが、瞬時に、そのまま手で食べられるところが行動食に使えそう、と思った。

 

当時は6月で、なるべく軽い食べ物も求めていた。

食欲も減退する夏が近づいてくる中、あっさりと手軽に食べられそうなわらび餅。

 

さらに包装の下部に書かれているとおり、1個132kcalもある。十分に登山の行動食として使えるはず。

 

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今まで、登山の行動食かつ和菓子といえば、スポーツようかんを携行していた。

ただ、正直なところスポーツようかんは食べやすいことには食べやすいのだが、特有のねっとり感が運動中には喉に張り付くと感じることも多かった。

そのため、最近は積極的に手を伸ばすことも減少してきたところ。

 

上述した理由から一度この商品を代わりに持って行ってみると、完全に同じ役割を取って代わられた。

そんなこんなで、今では登山の際は、必ず黒糖わらびを携行するまでになってしまっている。

概要

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続いては、「セブンプレミアム 黒糖わらび」の概要を確認していく。

そして、今まで持って行って感じたことを含め、この商品の良いところと悪いところを紹介してみる。

 

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まずこの商品の製造者は、和菓子大手の井村屋。

ちなみに、奇しくもスポーツようかんを作っているのは同じ井村屋である。

 

材料は黒糖含む砂糖、わらび粉、寒天と、さほど多くのものは入っていなさそうである。

 

味に関しては、確かに一番使用量の多い黒糖の味が全面に押し出される感じではある。 

少し口の中が甘ったるくなることがあるが、それはまあ和菓子なのでしょうがないと割り切れる程度。

それをもってしても水分量が多く、食べにくさは個人的には感じない。

 

ゼリーや水ようかんが好きな人にとっては、絶対にスポーツようかんより食べやすくてお勧め。

 

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そして、なんといっても行動食で重要なのはカロリーである。

より早く楽に多くのカロリーを摂取できることが、まず使える行動食であることの必要最低条件。

 

セブンプレミアム 黒糖わらび」は一個当たり132kcal。

5秒程度で食べきれるうえ、特に咀嚼する必要もない。

食べようと思えば2個程度は連続で食べることができるため、簡単におにぎり1個分以上のカロリーを摂取することが可能。

一方で比較対象のスポーツようかんは 一個当たり113kcalであることから、カロリーは黒糖わらびからの方が多く摂取できるようである。 

 

重さは一個当たり53グラム。さほど重いという訳ではないが、幾分水分を多く含んでいるため、一定の重量はある。

ちなみにスポーツようかんは一個当たり40グラム。1グラム当たりの摂取カロリーでは、スポーツようかんに軍配があがる。

 

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食べやすさという点ではどうだろうか。

黒糖わらびの開け口は、右側に切れ込みが入っており、手でそのまま開けられる。さらに中身を押し出せば、容器に移し替える必要なく、手を汚さぬままそのまま食べきることができる。

その食べ方はまさに、行動食として特化した仕様になっているスポーツようかんと同じ。

黒糖わらびは、行動食としての食べやすさを売りにしているスポーツようかんと同様の手順で食べることができる。

 

実は以前、行動食として大福を持っていくことも多かったが、その大福はザックの中でつぶれてしまい、中の餡が飛び出てくることがあった。

和菓子という点でもこの黒糖わらびはそのリスクがなく、行動食として優秀な部類に入るだろう。

 所感

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今回紹介した「セブンプレミアム 黒糖わらび」。

発売から半年経った今でも、界隈で少しも行動食として使われている様子が全くない。

 

確かに、圧倒的に優れた性能を持ち合わせているわけではないが、手軽なわりにはしっかりとカロリーを摂取できるし、食べるのにも手間取らない。

また、そもそも行動食自体、全く同じ食料を食べ続けるのも中々きつい。

 

たまに売っていない店舗があるので注意が必要なものの、この価格でこの食べやすさは、使える商品に値すると思う。

 

是非普段の行動食に加えて、次の山登りの際は選択肢の一つに入れてみてはいかがだろうか。