散切り頭を叩いてみれば

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山と旅行の見聞録

散切り頭を叩いてみれば

未だ雪残る6月上旬の白山 孤独なテント泊

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2020年6月上旬、石川県と岐阜県境にある日本百名山、白山に登った。

本格的な夏山シーズンとなる7月からは、最寄の別当出合登山口駐車場までの交通規制がかかり、週末においては車で20分ほど手前の市ノ瀬ビジターセンターまでしか自家用車の乗り入れができなくなる。

となれば、気ままに登山できるチャンスは6月のうち。

 

 開山前の静かなテント泊を狙って、6月上旬の土曜日夜、石川県白山市別当出合駐車場へ向かった。

1日目

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車に乗って、福井県勝山市方面から石川県白山市へ夜のドライブ。

 

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石川県道33号白山公園線へ右折。

県道の終点が別当出合である。

 

白峰の道を進むと、イタチや野ウサギが道路脇から何度も飛び出してきた。

さすが国立公園、走行には注意が必要か。

 

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道路幅は、市ノ瀬ビジターセンターまでは基本的に2車線。

夏山期間であれば、ここビジターセンターでシャトルバスの始発時間を待つことに。

 

6月中であれば別当出合駐車場まで進むことができる。

この時期に登る上での大きな利点だ。

 

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市ノ瀬ビジターセンターから別当出合間は、主に幅1.5車線。

ただ、全て舗装路の上、離合できる箇所が各所にあるため、そこまで恐れる必要はなかった。

 

まあしかし、こんな真夜中に終点駐車場から降りてくる車がいたら余計に怖い。


予想通り、実際に対向車とすれ違うことはなかった。

 

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土曜の午後11時頃に別当出合登山車用駐車場に到着。

この時点では、駐車台数は20台くらいだった。

 

少し冷えるため上着を着て、しばし車内で仮眠をとる。

 

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夜中も時折車がライトをつけて入ってくる様子。

夜明け頃には車は50台ほどになっていた。

 

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ちなみに下の駐車場も合わせて200台程度は駐車できるようで、まだまだ収容台数に余力はある。

 

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そして午前4時、着替えを終えて出発。

ここ別当出合の登山者用駐車場は、登山口から5分ほど林道を歩いた場所にある。

 

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シャトルバスはここ、本来の登山口まで送迎してくれる。

特に傾斜も緩いため、実際のところ5分程度の林道歩きはそれほど苦痛ではないが。

 

昨年、一昨年と8月の白山には来ているが、それと比べると数倍落ち着いている様子。

特にツアー客は皆無だ。

 

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別当出合登山口から白山山頂に至るコースは主に砂防新道と観光新道の2つ。

ということで、今日は南竜ヶ馬場でテント泊の予定のため、ひとまず上りは砂防新道で。

 

別当出合から、砂防新道は手取川砂防の橋を渡って進む。

観光新道の場合、橋は渡らず森の横手から入山する。

 

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さすが有名観光地。

3度目の登山になるが、やはり石段などがいたるところに整備され、歩きやすい。

 

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40分ほど砂防新道を進むと、最初の休憩場兼トイレ、中飯場へ到着。


出発地から傾斜もそれほど急ではなく、ああ、もう着いたか、という感覚。

まだ休憩はしなくても問題ない。

 

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飯場から先は甚之助谷を見ながら進み、1時間弱で別当覗に到着。

 

「富士見」など、山が見える場所に名前がつけられることが多いが、ここは珍しく谷を覗ける場所だという。

 

谷を覗いて、ああ谷だなとは思う。

が、特に気持ちは高揚しない。

 

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名前は知らない花が、ちらほらと咲いている。

 

高山植物もそろそろ覚えた方が楽しいんだろうがね。

朝顔の水やりすら終始友達ににやらせていた自分には、向いていない気がしてならない。


ただ、高山植物の宝庫の白山も、6月の上旬では少し時期が早すぎた印象。

一面に咲く花が見られるのは、もう1ヶ月程後だろうか。

 

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別当覗から少し歩くと、いよいよ登山道沿いに残雪が見られ始める。

火口域2km圏内柱のあたりで、この具合。

 

ここらで持参したチェーンスパイクを装着するか。

 

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飯場から1時間20分を経て、甚之助避難小屋に到着。

テント装備なので、ゆったりしたペース配分をとっている。


ちなみに6月上旬では、トイレも水も使用可能だった。

 

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甚之助避難小屋からは、残雪が目立つ別山と、迫力のある甚之助谷が視界に入る。

残雪期ならではの引き締まった格好良さ。

 

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因みにここまでも全て夏道。

ここからも南竜分岐までも雪が一部登山道を覆っているものの、夏道を通行可能だった。

 

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南竜山荘が本格営業していないこの時期、ほぼ全ての登山客はこの分岐を左へ進む。

山頂を目指していく最短ルートは左が正解だ。

 

一方の自分はテント泊。

同分岐を山頂への道へは行かず、南竜山荘方面へ進む。

 

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テント場のある営業休止中の南竜山荘までの道になると、少し道が荒れてきた。

やはりこの時期のテント泊登山者は中々少ないのかもしれない。

 

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倒木等を跨いで進み、何回も雪渓のトラバース道を渡る。

通れないほどの倒木はなかったため、そこは一安心。

 

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雪は残っているものの、6月でも快晴となれば日中の気温も中々。

溶けかけのかき氷のような雪質に体力を削らされつつ、ゆっくり足を前に進める。

 

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南竜分岐から10分弱歩くと、白山山域の東側の展望が開けた。

 

ヨーロッパアルプスの麓ような、牧歌的な景色に変わる。

 

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そんな道中、進むべき道を見失う一幕が。

 

夏道であればあの橋を渡って川を越えるはずだが、この雪の傾斜では到底降りられない。

どうしたものか。

 

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まさかここ引き返すのかと冷や汗が出た矢先、右に巻いて川沿いに降りていく足跡を発見。

 

辿っていくと、どうやら崖を登って夏道に復帰できそうだ。

 

久しぶりの登山、なかなか一筋縄ではいかないらしい。

 

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その後はさらに何度か雪渓を横断し、まだ営業休止中の南竜山荘前を通過。

 

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小高い丘を登り、本日の幕営地である南竜ヶ馬場野営場に到着。

午前11時時点で先客は0人だった。

 

まあ、先客どころか翌朝出発まで誰も来なかったが。

 

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野営場の水場は使用できなかった一方で、トイレは使用できた。

虫に包囲網を張られながら用を足す、そんな空間。

 

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ずっと小鳥のさえずりが鳴り響く。

小鳥の声と風の音しか聞こえない。

 

こんなに快適な気候にもかかわらず、誰もいない白山。

自分がここにいて大丈夫なのか、不安になるほど無の境地である。

 

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南竜のテント場、電波の入りがいつも悪いんだよな。

直近の天気予報は分からないが、事前情報では明日はおそらく晴れると思う。

 

2日目

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ということで、山頂目指して午前3時に起床。

 

外は満月。

月の力でヘッドライトが全くいらない。


月明りと誰にも気を遣わなくて良いことで、いつもより楽なテント撤収作業。

 

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無事撤収を終え、夜明けと同時に山頂へ向け出発する。

 

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平日月曜の朝。

全く人とすれ違う気配のない静かな時間。


テント場から昨日通った南竜分岐まで戻り、黒ボコ岩経由で山頂を目指す。

 

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早朝の雪は適度に締まってテーンスパイクが刺さりやすく、とても歩きやすい。


しかし既に坂を登る体が暑い。

今日も気温が上がりそうだ。

 

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30分ほどで南竜分岐まで登頂ルート復帰。

 

ここから山頂まで、標高を600mほど上げる。

 

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 日は登り始めているようだが、ルート上はちょうど日陰。

 

チェーンスパイクとストックで雪の斜面をひたすら登る。

 

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夏道は一部しか露出していない。

通常はつづら折りで登る道を、直登する。

 

直っすぐ登ると気づく。

ここ、こんな急斜面だったっけか。

 

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南竜分岐から約1時間登り、黒ボコ岩に到着。

 

ここで休憩中オコジョに遭遇したが、あいつ動きが早すぎる。

今後いつ遭遇しても、写真に収められる気がしない。

 

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黒ボコ岩から少し進むと、弥陀ヶ原へ到着。

ここでやっと太陽の光も降り注いできた。

 

見渡す限り一面の雪景色、静寂の世界。

暦の上ではもう6月なのだが、木道はまだ雪に埋まっていた。

 

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今日は快晴無風で見える空が広い。

朝から気分は軽快だ。

 

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弥陀ヶ原を10分程で横断し、さらに少しばかり丘を登った。

振り返ると、その平原ぶりがよくわかる。

 

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丘を登りきると、そこでお出ましの赤い屋根。

1年ぶりの白山室堂。

 

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収容人数約750人の超巨大な山小屋。

夏の繁忙期には老若男女、団体客等で大盛況となっている小屋だが、この時期はまだ営業期間前。

 

世界中を巻き込む新型肺炎流行の影響で開山祭が遅れていることに伴い、小屋の営業開始も遅れているようだ。

 

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水場はあり。

雪解け水が冷たすぎる。

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また、営業開始前にもかかわらず、トイレも開放されていた。

大変ありがたい。

 

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室堂の裏手には白山神社

ここから白山の最高峰・御前峰まではおおよそ30分弱。

 

よし、景色は大丈夫そうだな。

 

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6月ともなれば登山道の雪は溶け、整備された石段が露出していた。

 

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チェーンスパイクが可哀想なので、山頂まで一旦外す。

 

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あと少し。

山頂の石柱が見えてきた。

 

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午前7時40分。

テント撤収から3時間弱で、誰もいない御前峰山頂に到着。

 

 標高は2,702m。関西から一番近い高山帯である。

 

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夏のシーズンであれば青く目立つ火口湖も、この時期はまだ半分が雪の中。

 

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いやしかし、今日は山頂からの展望が物凄い。

 

北アルプスの稜線もはっきり確認可能。全部見える。

こレほどの天気であれば、巷で売っているパノラマ展望図と遜色ないはず。

 

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賑わった山頂には、なぜかいつも山座同定おじさんがいる。

頼んでもないんのに説明してもらえるのが定例の流れだが、残念ながら今日は周りに誰もいない。

 

これはおそらく乗鞍岳御嶽山だろうか。

独力では自信が持てない。

 

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白山奥宮の奥に見えるは別山

今回の山行では、しまうま柄の別山がよく目立つ。

 

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無雪期よりさらに立体的な山容は、見惚れるような美しさ。

標高こそ2,399mと白山より300m低いものの、その魅力は負けず劣らずだと思った。

 

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さすが春山、午前8時に差し掛かろうというのに、雲が上がってくる気配がない。

 

お向かいのピーク、大汝峰に行く時間の猶予もありそうだ。

 

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御前峰の奥、丁寧に石を側に並べて作られた道を通り、大汝峰へ向かう。

 

 

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唯一崩落により登れない剣ヶ峰を見ながら、お鉢の内部へ下る。

 

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剣ヶ峰を下から見る。確かにだいぶ脆そうだ。

もし剣ヶ峰でジェンガをするなら、絶対次に回ってきて欲しくない。

 

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鉢の底部は雪道とのミックス。

もういい加減、雪も溶けるのか残るのかはっきりして欲しい。

 

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大汝峰に向かう道中に、翠ヶ池がある。

 

過去2回ともガスに巻かれていたが、今回は奥に見える北アルプスまで網膜に焼き付けた。

 

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大汝峰の取り付きからは、左から弧を描くようなルートで山頂へ。

雪の上部を通るため、ここからの道に限っては、アイゼンの必要なし。

 

 

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予想に反して大きな石も多く、たまに手を使って登る行程もあった。

 

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御前峰から約50m分かかり、大汝峰の山頂へ到着。

 

こちらは御前峰と違い、のっぺり系の山頂。

 

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右奥のピークが御前峰。

そこまでしんどくはなかったが、思いのほか距離があるんだな。

 

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のっぺりした山頂の裏手を見ると、七倉山方面の奥に石川の街並みと日本海

 

こんな場所から海が見えるのかと感動。

昨年登った白馬岳を思い出した。

 

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下山には御前峰まで登り直す必要はなく、大汝峰から室堂まで直接向かうルートがある。

 

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別山の前に見える室堂平へ下りれば、いわゆる山頂周回コースの完成である。

 

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室堂到着あたりから少しずつ雲が増え始めてきたものの、夏山と比べればたかが知れている。

 

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絶景をたっぷり味わい、脳内は満腹だ。

急ぐ用事はないが、自然と下山の足取りも軽くスピードも上がる。

 

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弥陀ヶ原の雪も太陽の熱に温められ、上りとはうって変わりジャリジャリ状態に。

 

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黒ボコ岩まで戻ってきたが、上りと同じ道は味気ないよな。

砂防新道ではなく観光新道から下ってみるか。

 

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砂防新道より日当たりが良いのか、観光新道の雪は気持ち少なめである。

 

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と思ったら、たまに雪渓も。

 

少し進めば雪渓、終われば夏道、また雪渓。

いちいち足の装備を変えていられない。

 

石に悲鳴を上げるチェーンスパイク。

こいつの寿命がどんどん縮んでいく気がした。

 

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左手の眼下には、砂防新道の甚之助避難小屋がよく見える。

 

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観光新道、この先の尾根沿いを進むから展望がすこぶる良い。

逆に言えば、当分のあいだ直射日光を遮る場所は全くない。

 

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展望が良いことで調子に乗り、油断するとたまに雪を踏み抜く。

太腿まで埋まる。

勘弁してくれ。

 

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奥に見えるは、観光新道上にある殿ヶ池避難小屋。

この小屋は環境省が設置したらしく、外観から非常に綺麗であった。

 

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まだ花の時期には早かったな、というのが感想。

その代わりに静かな山と雪を満喫できたのも、それはそれで良い感想。

 

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たまに結構な斜度の雪渓もあり。

これはそのままズルズルと下る。

 

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尾根道が終わると階段続き。

整備はされているものの、中途半端な間隔で少し下りづらい。

 

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やっとこさ一ノ瀬ビジターセンターと別当出合に向かう分岐。

 

自分は別当出合駐車場に止めたので、左折する。

 

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最後の樹林帯は砂防新道のそれより整備が行き届いていない。

繁り、濡れ等々、若干鬱陶しい。

 

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それでもおそらくは夏には歩く人も増え、もう少し整った状態になるのだろう。

 

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直射日光に焦げ付きながら、なんとか観光新道経由で下山完了。

市ノ瀬との分岐からここまで、1時間少々にもかかわらず、鬱屈で長く感じた。

 

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別当出合登山者駐車場までの 5分間の林道は、クールダウンの道として有効利用させてもらった。

 

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駐車場に戻ってきたときには、駐車台数は合計で10台程度。

最後の方は久しぶりの暑さに少し疲弊したが、テント泊で静かな白山を堪能できたことは、大きな収穫だった。

 

この翌週には2020年の梅雨入りが発表され、そこから2ヶ月近くに及ぶ長い長い梅雨に入る。

振り返れば最後の大快晴だったことを、この時は未だ知らない。